新劇の劇団【283,284,285】
今回のテーマは“三大新劇団”。
【283】文学座
- 1937年9月6日、岩田豊雄、岸田國士(くにお)、久保田万太郎の発起にて結成。1938年3月25日、第1回公演(上演作は『みごとな女』『我が家の平和』『クノック』の3本)。
- 1945年4月、森本薫作の戯曲『女の一生』初演。主人公の布引けい役は杉村春子の当たり役となった。
- 1963年1月、芥川比呂志ら29名が脱退、福田恆存と「現代演劇協会」を設立し同協会附属の「劇団雲」に全員参加することを表明。1963年12月、『喜びの琴』(三島由紀夫の戯曲)上演中止をめぐり、三島由紀夫、矢代静一ら14名が脱退。
【284】劇団俳優座
- 1944年2月、青山杉作(すぎさく)、千田是也、東野英治郎、小沢栄太郎、東山千栄子、岸輝子(てるこ)ら10名によって結成された。1946年3月、第1回公演でゴーゴリ作の『検察官』を上演。
- かつては本公演や地方公演のほか、「こどもの劇場」「青年劇場」「創作劇研究会」などの活動を行っていた。
- TBSで放送されたテレビ時代劇『水戸黄門』『大岡越前』では、それぞれ長らく「協力・俳優座」とクレジットされていた。