四大奇書【298,299,300】
タイトルに「四大奇書」(しだいきしょ)と書きましたが、今回取り上げますのは、それらから『金瓶梅』(著者は蘭陵笑笑生(らんりょう しょうしょうせい)とされる)を除いた
「中国三大奇書」です。
四大奇書の方がメジャーなのですが、このブログは原則として項目数を3の倍数(殆どが3)にすると決めているものですから。
【298】『水滸伝』
- 作者は、施耐庵(したいあん)、あるいは羅貫中(らかんちゅう)とされる。
- 北宋の徽宗(きそう)の時代、宋江(そうこう)ら108人の好漢(豪傑)が梁山泊(りょうざんぱく)へ結集し、悪徳官吏を打倒し、国を救うことを目指す、といった内容。
- 『小説すばる』[集英社]に連載された北方謙三の歴史小説『水滸伝』は、2005年第9回司馬遼太郎賞を受賞。
【299】『三国志演義』
- 作者は、施耐庵(したいあん)、あるいは羅貫中(らかんちゅう)とされる。
- 後漢末、魏・蜀・呉の三国時代を舞台とする通俗歴史小説。曹操[魏]側が悪玉、劉備[蜀]側が善玉として描かれている。
- 中華民国の周大荒は、『三国志演義』や、北京市内の古書店で購入した古文書『三国旧志』などをヒントにして小説『反三国志演義』(『反三国志』)を著した。
【300】『西遊記』
- 作者は呉承恩と言われるが異説もある。
- 唐の僧・玄奘三蔵(げんじょう・さんぞう)が、孫悟空、猪八戒、沙悟浄を供に従え、幾多の苦難にあいながら天竺(てんじく)(インド)へ行き、仏典を得て帰る、といった内容。
- 日本では何度もテレビドラマ化されている。三蔵法師(玄奘)役は、夏目雅子、宮沢りえ、牧瀬里穂、深津絵里といった具合で、女優が演じるのが定番となっている。
《追記》
これからは、更新頻度は2週間に1回を目安にしようと考えております。