三筆(さんぴつ)【313,314,315】
前回に引き続き、3人の能書家。
平安時代の“三筆”です。
【313】空海
- 諡号:弘法大師 /幼名:眞魚 /俗姓:佐伯氏
- 真言宗の開祖。
- 国宝に指定されている、最澄に宛てた尺牘(せきとく)(手紙)3通の総称は「風信帖」(ふうしんじょう)。※国宝指定名称は「弘法大師筆尺牘三通」。
【314】嵯峨天皇
- 第52代天皇。皇后は橘嘉智子(たちばな の かちこ)(檀林皇后)。父は第50代天皇・桓武天皇。
- 書作品としては延暦寺に所蔵されている「光定戒牒」(こうじょうかいちょう)が知られる。
- 言葉遊び「子子子子子子子子子子子子」の考案者であると伝えられている。※天皇から出題された小野篁が、たちどころに「ねこのここねこ、ししのここじし(猫の子子猫、獅子の子子獅子)」と正解を答えたと伝えられている。