「パリスの審判」の三美神【286,287,288】
ギリシア神話です。
パリス(イーリオス(トロイア)王プリアモスとヘカベーの子)は、“三美神”のうちで誰が最も美しいかを判定させられることになりました。各三美神は、自分が最も美しいと判定されたいがために、「ホニャララを与える」と申し出て買収しようとしました。パリスはアプロディーテーを最も美しいとしました。このことがトロイア戦争の原因となりました。
以下の【286】~【288】が三美神です。
それぞれ1行目は、青文字が「対応するローマ神話の神」、赤文字が「三美神それぞれがパリスに与えると言ったもの」です。
【286】ヘーラー(ヘラ)
- ユーノー(ジュノー)/アジアの君主の座
- 父はクロノス、母はレアー。ゼウスと結婚し、アレース、エイレイテュイア、ヘーベーを生んだ。
- ゼウスは、自分とアルクメーネーの子ヘーラクレースを不死身にするために、ヘーラーの母乳をヘーラクレースに飲ませようとしていた。ゼウスはヘーラーに眠り薬を飲ませた。眠っているヘーラーの母乳をヘーラクレースが飲んでいた時にヘーラーは目を覚まし、ヘーラクレースを払いのけた。この時に母乳が流れ出し、これが「天の川」(銀河)となった。
【287】アテーナー(アテナ)
- ミネルウァ(ミネルヴァ)/戦いにおける勝利
- 父はゼウス、母はゼウスの最初の妻メーティス。※メーティスを呑み込んだゼウスはある時、激しい頭痛に襲われ、ヘーパイストスに命じて頭を斧で叩き割り、その時にゼウスの頭から武装した成人として出てきたのがアテーナー。
- アルテミス、ヘスティアーと並んでギリシア神話の三大処女神と言われる。