ファミリーレストラン御三家【301,302,303】
今回はファミリーレストランチェーンです。
【301】すかいらーく
- 1962年、東京都北多摩郡保谷町(現・西東京市)のひばりが丘団地に、横川端(ただし)・茅野亮(ちの・たすく)・横川竟(きわむ)・横川紀夫の横川4兄弟がスーパー、ことぶき食品を創業。1970年東京都府中市にスカイラーク1号店(国立店)を創業。1974年、「株式会社すかいらーく」に商号変更。
- 洋食ファミリーレストラン「ガスト」、和食チェーン「夢庵」、イタリアンレストラン「グラッチェガーデンズ」、中華料理チェーン「バーミヤン」を経営。「すかいらーく」を冠したチェーン店は2009年に全て消滅した。
- 社名はヒバリの英語名からきている。(創業の地である「ひばりが丘団地」に因む)
【302】デニーズ
- セブン&アイ・フードシステムズが運営。
- 1973年イトーヨーカ堂によって株式会社デニーズジャパンが設立された。1974年、横浜市のイトーヨーカドー上大岡店内にデニーズ1号店をオープン。1984年アメリカのデニーズ社から日本国内におけるデニーズの商標権を買い取った。
- ティラミスやナタ・デ・ココが日本でブームになるきっかけを作った。
【303】ロイヤルホスト
- 1950年、福岡で江頭匡一(えがしら・きょういち)がキルロイ特殊貿易株式会社を創業。1971年「ロイヤルホスト」1号店[北九州市八幡西区青山]がオープン。
- 「ロイヤルホスト」(royal host)には、「宮廷のもてなし役」といった意味がある。略して「ロイホ」とも呼ばれる。
- 向谷実(むかいや・みのる)が作曲した『ロイヤルホストのパンケーキの歌』はロイヤルホストの公式パンケーキの歌となっている。
四大奇書【298,299,300】
タイトルに「四大奇書」(しだいきしょ)と書きましたが、今回取り上げますのは、それらから『金瓶梅』(著者は蘭陵笑笑生(らんりょう しょうしょうせい)とされる)を除いた
「中国三大奇書」です。
四大奇書の方がメジャーなのですが、このブログは原則として項目数を3の倍数(殆どが3)にすると決めているものですから。
【298】『水滸伝』
- 作者は、施耐庵(したいあん)、あるいは羅貫中(らかんちゅう)とされる。
- 北宋の徽宗(きそう)の時代、宋江(そうこう)ら108人の好漢(豪傑)が梁山泊(りょうざんぱく)へ結集し、悪徳官吏を打倒し、国を救うことを目指す、といった内容。
- 『小説すばる』[集英社]に連載された北方謙三の歴史小説『水滸伝』は、2005年第9回司馬遼太郎賞を受賞。
【299】『三国志演義』
- 作者は、施耐庵(したいあん)、あるいは羅貫中(らかんちゅう)とされる。
- 後漢末、魏・蜀・呉の三国時代を舞台とする通俗歴史小説。曹操[魏]側が悪玉、劉備[蜀]側が善玉として描かれている。
- 中華民国の周大荒は、『三国志演義』や、北京市内の古書店で購入した古文書『三国旧志』などをヒントにして小説『反三国志演義』(『反三国志』)を著した。
【300】『西遊記』
- 作者は呉承恩と言われるが異説もある。
- 唐の僧・玄奘三蔵(げんじょう・さんぞう)が、孫悟空、猪八戒、沙悟浄を供に従え、幾多の苦難にあいながら天竺(てんじく)(インド)へ行き、仏典を得て帰る、といった内容。
- 日本では何度もテレビドラマ化されている。三蔵法師(玄奘)役は、夏目雅子、宮沢りえ、牧瀬里穂、深津絵里といった具合で、女優が演じるのが定番となっている。
《追記》
これからは、更新頻度は2週間に1回を目安にしようと考えております。
生物系三大奇書【295,296,297】
前回に引き続き「三大奇書」です。
それぞれ、1行目は著者です。
【295】『平行植物』
- レオ・レオニ ※絵本『スイミー』の作者。
- 平行植物とは「時空の間(あわい)に棲み、われらの知覚を退ける植物群」と定義される架空の存在。
- ウミヘラモ、タダノトッキ、ツキノヒカリバナ、マネモネ、メデタシなどの平行植物が登場。(同書は宮本淳訳の日本語版がある)
1970年にアントウェルペンで開催された第1回国際平行植物会議において、平行植物をアルファ・グループとベータ・グループに分類することが提唱された。
【296】『アフターマン』
【297】『鼻行類』
- ハラルト・シュテュンプケ〈本名:ゲロルフ・シュタイナー(動物学者)〉
- スウェーデン人探検家エイナール・ペテルスン・シェムトクヴィストが漂着したハイアイアイ群島には、鼻で歩く一群の哺乳類「鼻行類」が独自の進化を遂げていた、といった内容。
- ムカシハナアルキ、ナゾベームなどの動物が登場。
鼻行類―新しく発見された哺乳類の構造と生活 (平凡社ライブラリー)
- 作者: ハラルトシュテュンプケ,Harard Stumpke,日高敏隆,羽田節子
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 1999/05
- メディア: 新書
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日本探偵小説史上の三大奇書【292,293,294】
※「日本異端文学史上の三大偉業」などとも呼ばれます。
竹本健治の『匣の中の失楽』(はこのなかのしつらく)を加えて「四大奇書」と呼ぶ場合もあります。
▼それぞれ、1行目は小説の作者です。
【292】『黒死館殺人事件』
- 小栗虫太郎(おぐり・むしたろう)〈本名:小栗栄次郎〉
- 主人公は、衒学を駆使した超絶的推理力を発揮する素人探偵・法水麟太郎(のりみず・りんたろう)。 S・S・ヴァン=ダインの『グリーン家殺人事件』の影響が見られる(作中にも言及されている)。
- 日本唯一のゴシック・ミステリとも言われる。
【293】『ドグラ・マグラ』
- 夢野久作〈出家名:杉山泰道(やすみち) /幼名:杉山直樹〉
- 松本俊夫を監督として1988年に映画化された。同映画では、松田洋治が呉一郎役を、桂枝雀が正木博士役を、室田日出男が若林博士役を、それぞれ演じた。
- 「読破した者は、必ず一度は精神に異常を来たす」と言われる。
【294】『虚無への供物』
- 中井英夫
- 洞爺丸沈没事故で両親を失った蒼司(そうじ)・紅司(こうじ)兄弟、従弟の藍司(あいじ)らのいる氷沼(ひぬま)家を舞台として繰り広げられる殺人事件が描かれている。
- 前半の第二章までしかない未完成状態での応募だった1962年の江戸川乱歩賞では次席にとどまった(受賞作は戸川昌子の『大いなる幻影』と佐賀潜の『華やかな死体』)。1964年、講談社から完成版が刊行された。(「塔晶夫」名義)
日本SF御三家【289,290,291】
今回は日本のSF作家です。
【289】星新一
- 本名、星親一。父の星一(ほし・はじめ)は星薬科大学の創立者で星製薬の創業者。
- 『ボッコちゃん』、短編集『人造美人』など、多数の「ショートショート」作品を著した。
- 三島由紀夫や石原慎太郎らと共に「空飛ぶ円盤研究会」の会員であった。「ホシヅル」という、鶴の進化型の動物を生み出し、サイン代わりに描いていた。
【290】小松左京
- 本名、小松実。「モリ・ミノル」名義で『イワンの馬鹿』『大地底海』『ぼくらの地球』などの漫画も描いている。
- 代表作は『日本アパッチ族』『復活の日』『エスパイ』『日本沈没』『さよならジュピター』『首都消失』など。
- 泉眞也、磯崎新と共に「国際花と緑の博覧会」の総合プロデューサーを務めた。
【291】筒井康隆
- 父の筒井嘉隆は動物学者で大阪市立自然科学博物館(現・大阪市立自然史博物館)の初代館長。息子の筒井伸輔は画家。
- 代表作に『時をかける少女』『日本以外全部沈没』『虚人たち』『夢の木坂分岐点』『文学部唯野教授』『朝のガスパール』『わたしのグランパ』や、『家族八景』『七瀬ふたたび』『エディプスの恋人』の「七瀬三部作」などがある。
- 1993年、高校国語の教科書に収録されることになった小説『無人警察』内の癲癇(てんかん)の記述が差別的であるとして、日本てんかん協会から抗議を受けた。その後、いろいろあって、ついに、月刊誌『噂の眞相』に連載していたマスコミ日記「笑犬樓(しょうけんろう)よりの眺望」上で、「あたしゃ、きれました。プッツンします」と断筆を宣言。
「パリスの審判」の三美神【286,287,288】
ギリシア神話です。
パリス(イーリオス(トロイア)王プリアモスとヘカベーの子)は、“三美神”のうちで誰が最も美しいかを判定させられることになりました。各三美神は、自分が最も美しいと判定されたいがために、「ホニャララを与える」と申し出て買収しようとしました。パリスはアプロディーテーを最も美しいとしました。このことがトロイア戦争の原因となりました。
以下の【286】~【288】が三美神です。
それぞれ1行目は、青文字が「対応するローマ神話の神」、赤文字が「三美神それぞれがパリスに与えると言ったもの」です。
【286】ヘーラー(ヘラ)
- ユーノー(ジュノー)/アジアの君主の座
- 父はクロノス、母はレアー。ゼウスと結婚し、アレース、エイレイテュイア、ヘーベーを生んだ。
- ゼウスは、自分とアルクメーネーの子ヘーラクレースを不死身にするために、ヘーラーの母乳をヘーラクレースに飲ませようとしていた。ゼウスはヘーラーに眠り薬を飲ませた。眠っているヘーラーの母乳をヘーラクレースが飲んでいた時にヘーラーは目を覚まし、ヘーラクレースを払いのけた。この時に母乳が流れ出し、これが「天の川」(銀河)となった。
【287】アテーナー(アテナ)
- ミネルウァ(ミネルヴァ)/戦いにおける勝利
- 父はゼウス、母はゼウスの最初の妻メーティス。※メーティスを呑み込んだゼウスはある時、激しい頭痛に襲われ、ヘーパイストスに命じて頭を斧で叩き割り、その時にゼウスの頭から武装した成人として出てきたのがアテーナー。
- アルテミス、ヘスティアーと並んでギリシア神話の三大処女神と言われる。
【288】アプロディーテー(アフロディテ)
新劇の劇団【283,284,285】
今回のテーマは“三大新劇団”。
【283】文学座
- 1937年9月6日、岩田豊雄、岸田國士(くにお)、久保田万太郎の発起にて結成。1938年3月25日、第1回公演(上演作は『みごとな女』『我が家の平和』『クノック』の3本)。
- 1945年4月、森本薫作の戯曲『女の一生』初演。主人公の布引けい役は杉村春子の当たり役となった。
- 1963年1月、芥川比呂志ら29名が脱退、福田恆存と「現代演劇協会」を設立し同協会附属の「劇団雲」に全員参加することを表明。1963年12月、『喜びの琴』(三島由紀夫の戯曲)上演中止をめぐり、三島由紀夫、矢代静一ら14名が脱退。
【284】劇団俳優座
- 1944年2月、青山杉作(すぎさく)、千田是也、東野英治郎、小沢栄太郎、東山千栄子、岸輝子(てるこ)ら10名によって結成された。1946年3月、第1回公演でゴーゴリ作の『検察官』を上演。
- かつては本公演や地方公演のほか、「こどもの劇場」「青年劇場」「創作劇研究会」などの活動を行っていた。
- TBSで放送されたテレビ時代劇『水戸黄門』『大岡越前』では、それぞれ長らく「協力・俳優座」とクレジットされていた。