大河ドラマ「近現代三部作」【88,89,90】

昭和59年から61年にかけて放送された、3作のNHK大河ドラマ（第22～24作）を取り上げます。

この3作は「近現代三部作」と言われ、大河ドラマにしては新しい時代を舞台にしています。

【88】『山河燃ゆ』（さんがもゆ）

• 原作は山崎豊子の『二つの祖国』。
• 天羽（あもう）賢治、忠の兄弟を演じたのは、それぞれ松本幸四郎、西田敏行。
• NHK大河ドラマで唯一、放送期間中存命であった人物が登場人物になっている。（そのうちの一人である昭和天皇を演じたのは高橋昌也）

【89】『春の波涛』（はるのはとう）

• 原作は杉本苑子の『冥府回廊』『マダム貞奴』。
• 杉本苑子の原作が、山口玲子の『女優貞奴』からの盗用があるのではないかと問題になり、「春の波濤」事件という著作権裁判にまで発展した。
• 貞（川上貞奴）を演じたのは松坂慶子、川上音二郎を演じたのは中村雅俊。

【90】『いのち』

• 橋田壽賀子が脚本を担当。主演は三田佳子。
• NHK大河ドラマでは最も新しい時代を取り上げた作品。（2014年現在）
• NHK大河ドラマで唯一、歴史上の人物が登場しない。

ＮＨＫ大河ドラマ大全―５０作品徹底ガイド完全保存版 (教養・文化シリーズ)